• 2008/ 1/26 新バージョン1.8.5リリース

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機能説明

 OmegaChartの機能は、次のカテゴリに分けることができます。(*1)

  • チャートの表示
  • スクリーニング
  • 自動売買検証
  • セオリー検証

 これらの機能は、OmegaChartに標準添付されている各種指標に加え、「拡張キット」を追加することにより各ユーザが独自に拡張していくことができます。拡張キットについての説明は別にしてありますので、それをごらんください。


(*1)他にも、銘柄のブックマーク、簡単な銘柄検索、データのCSV/XML形式でのエクスポート、印刷といった小機能があります。新機能の提案は歓迎ですが、テクニカル分析に特化する方針は動かさないようにするつもりです。FChartあたりは、機能が多すぎて収集がつかなくなりつつあると私は思います。

チャートの表示

 OmegaChartの扱うデータは、国内で上場されている株式のほぼすべてと、日経平均・先物、業種別指数、世界の主要な株価指数などです。これらについて、標準の状態で次のチャートを描画することができます。(*2)

  • 日足・週足・月足でのチャート表示
  • 移動平均線(最大3本)
  • ボリンジャーバンド(最大2本)
  • 一目均衡表
  • 出来高移動平均線
  • RSI(最大2本)
  • 移動平均乖離率
  • RCI(最大2本)
  • ストキャスティック
  • MACD
  • DMI

 これらのパラメータや色は自由にカスタマイズすることができます。

 チャートは株式の分割にも対応しています。最新のデータのある日を基準に過去の数値を修正する形になっています。たとえば2倍の分割をした場合、分割前の日付のデータは価格が1/2、出来高が2倍に修正されます。


(*2)とりあえず、私が短期売買をする投資家の立場から必要な指標から実装しました。世の中にはもっといろいろな指標があることは知っていますが、すぐに全部を作ることはできません。不足を感じた方はリクエストするか、あるいは拡張キットを自作してみてください。まあ、ある程度トレード経験をした方は分かると思いますが、指標はあくまで指標であって、投資成績を保証するものではありません。ですが勝つ確率を高めることには繋がるでしょう。


チャートのカスタマイズ画面

スクリーニング

 スクリーニングは、全銘柄に対して検索をかけ、ある条件にマッチするものを一覧表示する機能です。OmegaChartでは標準状態で次の条件でのスクリーニングを提供しています。(*3)

  • 移動平均乖離率
  • RSI
  • RCI
  • 信用残/出来高比

 このパラメータもチャート表示と同様にカスタマイズすることができます。また、スクリーニングを実行する前のフィルタとして次のものを用意しています。

  • 東証・大証1部のみ
  • 売買代金上位500銘柄
  • 日経平均採用銘柄
  • ブックマークの特定のフォルダ内の銘柄

 売買代金上位500銘柄は、その銘柄リストのファイルを作成する直前の5営業日の売買代金の上位銘柄です。このようなフィルタを用意することにより、検索時間を短縮することができます。また、あまり流動性の低い銘柄ではテクニカル分析の意味がなくなってしまうので、適当なフィルタを選択することをお勧めします。(*4)

 スクリーニングを行うと、右のようなウィンドウが表示され、項目をクリックすると該当する銘柄が表示されます。



スクリーニングのメニュー


スクリーニング結果

(*3)繰り返しますが、スクリーニングの条件は拡張キットを記述することで(株価から計算できることであれば)何でも書くことができます。標準添付はほんのサンプルにすぎません。

(*4)私個人としては、売買代金上位500銘柄に限定して使っています。

セオリー検証

 これは他のチャートソフトでは見かけない機能なので詳しい説明が必要でしょう。(*5)

 テクニカル分析の本を読むと、いろいろな指標が紹介されています。それははたしてどのくらい信頼できるのでしょうか? これを定量的に測定しようというのがセオリー検証機能の目的です。さらに「拡張キット」の仕組みにより、ユーザが独自に開発した売買戦略の有効性を検証することにも応用できます。

 たとえば、下ひげ陽線についで考えて見ます。これは次の絵のようなロウソク足の出現です。

 安値圏でこの形が出たとすると、一度安値をつけたあと反発に転じ、始値をも上回って引けたということになります。これが反発の証拠として、暫くは上昇基調に乗るものと判断することが多いわけです。そこで、この現象を次の条件で判定してみます。

  • 当日の安値が過去5営業日の安値である
  • 当日の安値は始値から1%以上下落している
  • 当日の終値が始値より高い

 そして、これが買いのチャンスであることは次の条件で判定しています。

  • 当日から5営業日の高値が、当日の終値より2%以上高い

(*5)セオリー検証はいろいろ実験すると面白いです。実はOmegaChartの原案はこの機能から出発しており、これに相当するCUIプログラムを自分用に書いてみたことがはじまりになっています。

 ではこの条件でセオリー検証を行います。サンプルとして選んだのは三井住友フィナンシャルグループ(8316)で、結果は右のスクリーンショットになります。

 すばらしい結果です。これによると、過去13回の「下ひげ陽線」が登場し、そのうち11回で「5営業日以内に2%の上昇」を達成したということになります。

 このようにして、セオリー検証機能は「条件」と「期待する結果」を指定して、それがどのくらいの割合で成立するかを測定する機能です。いろいろと指標を工夫することで独自の買い場・売り場の判断基準を作ることができるようになるでしょう。


自動売買検証

 この機能はバージョン1.3で導入されたもので、仕掛け・利益確定・ロスカットの条件を記述することでそれがどのくらいのパフォーマンスを生み出したかを検証できるというものです。

 標準添付のサンプルは、次のルールによる売買が入っています。

  • 当日の安値が過去5営業日の安値で、かつ下ひげ陽線("下ひげ陽線"の意味は上記と同じです)
  • 仕掛けた価格から5%上昇を達成したらその日の終値で利益確定を行う
  • 仕掛けた価格から5%下降した位置で指値によるロスカットを行う

 これを、スクリーニングで使用したときのような銘柄群についてまとめて検証します。実行すると次のような画面で結果が出てきます。

 売買の条件は、拡張キットを記述することで自由にカスタマイズできます。またこの機能は次のルールにもとづいて集計します。

  • シグナルが発生すると、発生日の終値で仕掛けたものとします。
  • 利益確定の条件とロスカットの条件が同じ日に成立した場合は、集計の対象外になります。
  • 利益確定の条件とロスカットの条件のどちらも成立しないままデータの終端に達した場合も集計の対象外になります。
  • 同一銘柄では、シグナルが発生してから利益確定またはロスカットを行うまでの間に再度シグナルが発生しても無視されます。

 

データの補充

 OmegaChartでは当然のことながら日々のデータを更新する必要があります。現在提供されているのは次の2つです。

  • 完全ダウンロード
    すべてのデータを補充します。多少時間がかかりますが最も確実です。インストール直後にはこれを行う必要があります。
  • 1日単位で構築
    完全ダウンロードよりも短時間でデータの更新ができますが、直近5営業日のデータのみ取得できます。

 

 他に利用可能なデータ提供元の情報(*6)を知っている人がいましたらご連絡ください。できるかぎり対応するつもりです。


(*6)もちろん、無償で利用・ダウンロードできる必要があります。

将来やってみたいこと

 将来のバージョンでは次のようなことをやってみようと思います。

  • スクリーニング・セオリー検証を日中のリアルタイムデータに適用(*7)

(*7)これができるとデイトレーダーには大変便利そうな気がしますが、データをどこから持ってくるかが問題です。


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